暖簾は生地の選び方で、ふだんの仕上がり具合が変わります。
しわになりにくくしたい場合は、麻にポリエステルを混ぜて
紡いであるポリエステル麻が良いでしょう。
麻の性質は丈夫であることですが
固くて太いのでしわになりやすいです。
しわになりやすいと、洗濯したときに
型崩れしやすく、洗濯するたびに
デザインや形状に違和感が生じやすくなります。
麻を100パーセントとしてではなく、
ポリエステルを混ぜて紡ぐと適度な柔軟性が備わります。
洗濯しても型崩れしにくくなりますから、
定期的に洗濯したい場合にも最適です。
麻の耐久性は、磨耗に強い点も挙げられます。
磨耗に強いので、洗濯にも強く、清潔に使用できます。
暖簾に使用するときに気をつけたいのが重さです。
あまり重くなってしまうと、取り付けている箇所へのダメージになります。
ポリエステル麻は、ポリエステルならではの軽さが備わりますから、
暖簾としてのサイズを大きめにしても、見た目ほど重くなりません。
軽量なので取り外しや再設置の作業をしやすく、
ふだんからの洗濯もスムーズです。コストも安くなります。
ポリエステル麻ならではの特性を活かして、ふだんから
洗濯したい場合は、色落ちしにくい素材で文字や絵を
染めると良いでしょう。
麻100パーセントの状態よりも、ポリエステルが混ぜて
紡がれるので、色のにじみが生じにくくなっています。
はっきりと文字を描きたいときにメリットになります。
水分を吸収しやすく、放出しやすい生地でもあり、
湿気の多い環境でも乾燥しやすいです。
手洗いから電動へ!世界の洗濯の歴史
動物と違って衣服を着るのが当たり前に人間達、だからこそ洗濯の歴史はかなり前までさかのぼります。ただ洗濯機が出てきたのはつい最近であり江戸時代頃までは桃太郎にもあるような川でお洗濯というのが当たり前だったのです。夏はともかく冬場は水を使う作業はとても大変だったことでしょう。
洗濯機が発明されたのは18世紀のこと、この頃は手動式でしたが水に触れる頻度が減少しましたから世の主婦達にとっては画期的な大発明だったのです。
電動のものは20世紀になってあらわれました。この頃になると電灯が普及し家庭に電気が供給されるようになったからです。この電気を利用して動かすことで水に触れる機会だけでなく重い機器を動かす大変さからも開放されたのです。
更に第二次世界大戦後の頃、自動制御が発展し自動で動くものが出てきました。洗濯のために拘束される時間からも開放され、より楽にキレイに衣服を洗えるようになりました。
二層式だったのが途中で入れ換える手間も無くなり本当にスイッチ一つで動くように、お洗濯の手間はどんどん無くなって来ています。
洗剤や柔軟剤も含めとにかく進化が激しい分野なのです。そのうちたたむのまで自動でやってくれるようになるかもしれません。