織り目が鮫の肌のように見えることから、シャークスキンと
呼ばれている生地があります。
暖簾やのぼり、横断幕によく使われる生地で、天竺よりも
厚みがあるのに柔らかい風合いが魅力の生地となっています。
染めることでさらに美しくなり、オリジナル暖簾を作って
店先に使用している人も多くいます。
丈夫であることも特徴ですが、帆布よりも
薄手になるため、いろいろな用途に使われる
こともあります。
暖簾に使用される場合は、撚りの強い糸2本と
太めの糸1本を交差させて織り込み、表面に
凸凹とした表情を作ります。
最近アパレル製品に使用されるシャークスキンでは、
縦横に別々の糸を使用することで、織り目や柄をはっきりと見せる
効果を狙い、これを鮫の肌に見立ててシャークスキンと呼んでいます。
スーツに仕立てた時のシャークスキンの魅力は、何と言っても
伝統的スタイルが決まることです。
イギリス紳士のようにスリーピースで仕立てることによって、
洗練された男性の色気を感じさせるスタイルとなります。
そして最近ではカラフルなプリントを施したシャークスキンも販売されています。
様々な柄が販売されていますが、程よい厚みがあるために、
クッションカバーやエプロン、バッグなどにも応用されて人気となっています。
全国各地で行われている祭りで使用する演舞にも、
シャークスキンの法被が用いられています。
シャークスキンは染めやプリントをした際にもにじみにくいという
特徴があるため、チームで揃えたい法被には最適なのです。
スーツの歴史|スーツはいつ登場した?フランス革命との関係とは
1789年のフランス革命を境に、男性のファッションというのは大きく変わっていきました。
それ以前は、チャールズ2世が出していた「衣服改革宣言」に基づき、白いシャツに半ズボンで上からコートを羽織ると言うようなスタイルでした。ですが、フランス革命期はズボンが長ズボンに変化し、上着が米裾を切り落とし後が長いデザインになりました。
そのため、この時の服が現在のスーツの起源と言われています。現在のようなスーツの形になったのは1900年に入ってからで、当時は上流階級の服装として使用され、夕食時には必ずスーツを着てご飯を食べるような風習があったようです。
また、日本でスーツが広まるようになったのは明治時代で、日本では礼服として日常用に用いられるようになり、その後サラリーマンが使用する通勤着となっていきました。
特に、戦後にかけて日本では機械の発達が著しく、大量生産が可能になったので一般の人に広くスーツが普及するようになり、明治時代と比べて多くの人が着るようになりました。
1980年代以降のバブル期にはダブルボタンなどのルーズなシルエットが流行しましたが、現在では海外のものが主流になり、芯材が一切省かれているものが多いです。