お店の顔となるのれんをオリジナルで作るときには、幅や長さなどのサイズをどのように選べば良いか迷うこともあるでしょう。既製品ならば、デザインの好みや場所に調和しているかだけで選べますが、サイズの自由度が高いオリジナルのものを制作をするとなると縦横の長さも決めなくてはなりません。とはいえ横は比較的決めやすいと考えられます。店舗の入り口で使用するものの場合、幅はドアや扉と同じくらいにするのが一般的です。
そうすると入り口がどこか分かりやすいですし、お店の看板のような役割も果たしてくれます。
ただし単に横の長さだけでなく、のれんは割れ巾の数も決める必要があります。店舗の入り口で使用されているものには、大抵いくつかの切れ目が入っているものでしょう。
例えば2つの切れ目が入っているものは、3つの布で作られています。伝統的に1巾は34センチで店舗の入り口にかけるものの場合には3枚や5枚、7枚などといった具合に奇数枚を使用するのが一般的です。
奇数は割り切れないため、商売人にとって縁起が良いとされているからです。のれんの幅を決めるときには、34センチ程度の布を何枚使うかを目安にすると決めやすくなります。
長のれんと半のれんの使い分け
オリジナルの暖簾を制作する場合、幅だけでなく長さも決める必要があるでしょう。長さはかける場所によって異なり、求められる用途・目的によって選ぶ必要があります。店舗の入り口にかけるのならば、店の入り口をどのように見せたいかは大きなポイントになります。
外から店内が見えにくくなるようにしたい場合には、長めのものがおすすめです。目隠しすることで、お客様が落ち着いて店内で品物選びが出来るというメリットがあります。反対に店内の様子が見えるようにしたい場合には、短めのものが適しています。
また基本として知っておきたい、暖簾の標準的といわれる長さは113センチです。そしてこの半分の長さとなっているのが半のれんです。一般的に縦に長い形状をしているものは縦に文字を入れるなど、長さを活かしたデザインに向いています。
お店の入り口にこのような長さのものを設置することにより、目隠しや日除けだけでなくお店の印象も変わるのが特徴です。短めの半のれんならば、店名を入れたりロゴマークを入れたりすることが多いです。
このタイプの暖簾はお店の中の様子が見せられるというメリットがあり、ラーメン屋や居酒屋などで使われることも多くあります。